FRED PERRY "M1ポロ"再現プロジェクト

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本企画は、FRED PERRY創業者のフレデリック・ジョン・ペリーが一番最初(1950年代)にデザインしたと言われるガセット付スッキパーポロ(型名:M1)を当時の作り方そのままで出来る限り再現しようとするプロジェクト。

 

その最大の特徴は脇に縫い目の無い丸胴。

 

実は前回の別注の時も丸胴の鹿の子を希望していたのですが、国内では技術的に難しいという事が判明し、今回も諦めていたのですが、ダメ元で相談を持ちかけると、、、

 

 

「出来るかもしれないので時間をください」との返事が。

 

前回も素晴らしい製品を生み出してくれたFRED PERRY企画チーム、期待しかない。

 

 

 

 

数日後

 

「鹿の子の丸胴生地を当時の生地感や風合いを再現できるニッターを探しました。効率や物性が良いとは言えない素材なので編んでくれるメーカーが中々ありませんでした。最終的には何社か編んでは貰えましたが当時の雰囲気が出せないままでいました」

 

「改めて当時の生産方法を掘り下げて行くと、1900年代初頭~1960年代のメリヤスは吊機(旧式の編み機)を多く使用していた事がわかりました。そこで、当時の吊機を現在も稼働させている創業98年の老舗ニッターにお願いして丸胴吊鹿の子を作成に成功。ニッターもここ何十年丸胴で鹿の子は生産していないとの事で、1000本にも及ぶ編み機の針の立替セッティングからスタートして貰いました」

 

「吊機の特性上、1日10m程度しか編みあがらない鹿の子生地は、独特の柔らかく膨らみのある生地感に加え、撚り回数が極端に少ない極甘撚り糸を使用する事で、50年代当時の風合いを再現する事に成功しました」

 

 

いつの間にか作る方向で進んでいる、、、というかほぼ完成している。

 

本当にさすがとしか言いようがない。

 

 

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そして何事もなかったかのように、吊機による丸編み鹿の子は誕生した。

 

 

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スキッパーポロもしっかり再現されている。

 


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本企画の原型となった50年代のヴィンテージポロ。

 



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リブは仮で付けられた既製のもの。

それでも抜群の完成度を見せる。

 


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丸胴のスリットは個人的に涙モノ。

 

 

 

 

それからも何度か試作を繰り返して、全員納得の域まで完成度を上げて量産に入った。

 

 

 

そして完成したものがこちら。

 

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ただの復刻ではない、美しさと気品に満ち溢れたポロシャツが完成しました。

 

吊機で編んだ生地は、洗いこむほどに実感できるやわらかさや、まるで手編みのような温もり、独特の豊かな風合いを持っており、その特性を長期間保つ商品となっています。

 

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アーカイブポロのリブを忠実に再現するため、身生地のカノコに使用してる極甘撚の糸しリブの段階で特殊なソーピングと乾燥を施し風合いを出しています。

 

 

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当時の雰囲気を生地や付属で突き詰めた後に、ユーズド感を演出するために製品洗い加工を入れています。特殊な溶剤で洗うことでユーズド独特のナチュラルな風合い出しをしています。

 

 

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縫い代処理も、現在は2本針ロックだが、当時と同じ1本針ロックを採用。

裾は裾引きと呼ばれる熟練工員でないと縫製が難しいミシンを使用した縫製になっています。

 

 

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丸胴ポロシャツを生産する上で、一番50年代らしさが出ているのは裁断かもしれません。

現代の洋服の裁断は自動機やバンドナイフでの裁断が主流でいかに効率よく人の手を掛けないかが重要ですが、今企画はデザイン上、スリットや前立ては、人が1枚1枚ハサミで切り込みを入れていくと言う手間のかかる裁断方法になっています。

 

 

 

もう何もいうことはありません。

 


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期待値を遥かに超えたものづくりには感謝しかありません。

 

 

価格は14,000円(税抜き)

 

サイズはメンズ2サイズとレディース1サイズのご用意。

 

カス残しのナチュラルカラーとホワイトの2色展開。

 

 

発売中。

 

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